入退室管理(出入管理)と電気錠システムについて
部外者の侵入を防ぐ
入退室管理システム(アクセスコントロール・システム)とはその名の通り部屋や建物への入室および退室を管理し部外者の侵入を防ぐためのものです。
ほとんどの入室管理システムは電気錠を使うため電気錠システムと呼ばれることもあります。
また、最近は技術の進歩により様々な要求に応えるシステムがあります。
例えば多くの社員を抱える企業ではそれぞれの社員にIDカード(身分証明証)を持たせそのIDカードに入退室(アクセス) できる場所の情報を入力することにより会社全体 で入退室管理をすることを可能にしています。
さらに、コンピュータのネットワークを使い支社・支店・営業所の入退室管理も本社でコントロールできるようにすることも可能です。
その他には先程の例にあったIDカードだけではなく指紋や静脈といった生体(バイオメトリクス)認証を利用したものや門扉などの大きい扉や屋外でも対応できる システム機器も開発されています。本社でコントロールできるようにすることも可能です。
入退室管理(電気錠)システムを採用する主な利点
- ドアから離れた場所から施錠・解錠を遠隔操作が出来る。
- ドアから離れた場所からドアの開閉や施錠・解錠などを確認できる。
- タイマーなどを接続して時間による施錠・解錠状況をコントロールできる。
- 扉が閉まると自動的に施錠するように出来るのでカギのかけ忘れを防げる。
(一部の機械式錠前でも可能です) - カードや指紋認証などを利用し細かく入退室管理(アクセスコントロール)が可能
基本的な電気錠システムはの4つから成ります。
【電気錠】
【制御盤(コントローラ)】
【操作器(室内)】
【操作器(室外)】
(室内側の操作器は錠前の種類等や退出管理の有無よって必要ない場合もあります。)
非接触型カード
キャッシュ・カードサイズのカードやキーホルダー型の小さなタグ等をカード・リーダーに近づけるだけで、カギを開けたり閉めたらりす るものです。
最近はsonyが開発したFeliCa(フェリカ)等のICカードタイプのものが普及しつつあります。これはカードに内臓されたICチップに多くの情報を入れることができるため不正コピーや不正読み取りなどの犯罪に対するセキュリティを向上させることができます。
またカギとしてだけではなく、企業などでは社員証としても使えますし、「Suica」や「ICOCA」のように電車の乗車券や定期券として使えたり、コンビニなどで使える電子マネー「Edy」にもなるという優れものです。
このICカードは「おサイフケータイ」など携帯電話にICチップを内蔵したタイプもあり、これらを利用すれば携帯電話で入室することも可能です。
非接触型カードシステムを採用した場合に可能となる主な機能
- 「誰が」「いつ」「どのドアを」開けたかまで正確に記録することができる。
- 入退室の権限の設定が細かくできる。
例)所属部署や職位によって入退室できる部屋を個別に設定できる。 - 入退室の権限の設定変更が簡単にできる。
例1)入退室を許可される部屋が変更になった際も登録・抹消を個別に対応できる。
例2)カードの登録・抹消を個別に対応できる。 - 入退室の権限の設定が細かくできる上、その管理が比較的簡単にできる。
FeliCa(フェリカ)を使った電気錠システム
入室の際にカードをカードリーダーに近づけるとカギが開き入室できます。退出時にはレバーハンドルを下げるだけでカギが開き退室できます。もちろん扉が閉まれば自動的に施錠されるので鍵のかけ忘れの心配はありません。
入室の際にカードをカードリーダーに近づけるとカギが開き入室できます。退出時にはレバーハンドルを下げるだけでカギが開き退室できます。もちろん扉が閉まれば自動的に施錠されるので鍵のかけ忘れの心配はありません。